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Steve Forbert<スティーヴ・フォーバート>
Steve Forbert "It's Been a Long Time!" Japan Tour 2013

公演日 2013.04.01 (月)
会場 渋谷クラブクアトロ
開場/開演 18:00 / 19:00
料金 前売 ¥4,500
当日 ¥5,000
buffalo records特別先行早割券¥4,000
ドリンク D別
一般発売日 2013.02.02 (土)
チケット
販売
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お問い合せ 渋谷クラブクアトロ
TEL: 03-3477-8750
Steve Forbert 『アライヴ・オン・アライヴァル』は発売と同時に買った。 ジャケに映る童顔とはギャップのあるしわがれ声の歌唱に一発でやられた。簡潔ながら詩的な歌詞に青臭さと思慮深さが同居する名曲揃いで、完璧なデビュー・アルバムと言っていい。そのサウンドはアコースティックなフォーク・ロックだったが、パンク~ニューウェイヴ期の78年という時代に共鳴するエッジがあった。 76年ニューヨークに出てきた彼はCBGBズでトーキング・ヘッズなどの前座を務めたし、最初のマネジャーはラモーンズを見出したコンビだったのである。同年のスプリングスティーンの〈闇に吠える街〉、エルヴィス・コステロの〈ディス・イヤーズ・モデル〉、ウォーレン・ジヴォンの〈エキサイタブル・ボーイ〉、前年のグレアム・パーカーの〈スティック・トゥ・ミー〉、エリオット・マーフィーの〈アメリカン・ヒーロー〉といったアルバムとの同時代性を感じながら聴いていたと思う。 あれから30年以上が経つ。2作目から〈ロミオの歌〉という大ヒットが生まれたが、それが彼の商業的成功のピークで、98年以降はインディ・アーティストとして活動を続けてきた。昨年発表の最新作『Over with You』の充実した内容には、流行に目をくれず、妥協することなく自分のソングライティングを磨き続けてきた年月が反映している。そして、ベン・ハーパーが自分のスタジオ時間の一部を譲ったという制作の経緯や最注目のシンガー・ソングライター・チェリストのベン・ソリーの参加からは、後輩たちのスティーヴへの大きな敬意が感じられて嬉しくなるではないか。 今回の来日公演は80年の初来日以来だから、33年ぶり。新旧取り混ぜての選曲に02年のジミー・ロジャーズ・トリビュートからも、そしてリクエストにも応じるといった中味の濃いセットリストが期待される。絶対に見逃さないでほしい。 五十嵐 正