Extreme The Dojo、30回目を迎え原点回帰。

Extreme The Dojoを始めるきっかけになったのがNapalm Deathの単独公演だった。オーディエンスはハードコアを求めるファン層がほとんどを占めていた。メタル層に来てもらえるようにするにはどうすればよいかミーティングを重ねたその答えがExtreme The Dojoだった。
　今年に入り3年振りとなる最新アルバム「Utilitarian」をリリースしたNapalm Death。エキストリーム・ミュージック界の元祖としてゴッド・オブ・グラインドコアの名に相応しい作品に仕上がった。前回来日の際、アースダムでの汗まみれ酸欠ライブも記憶に新しい彼らの来日が決定した。今なお凄まじい勢いでツアーを続け、脂が乗り切ったブラスト・．ビートを展開するNapalm Deathに再注目だ。
　そしてあのNASUMが決定した。リーダーであるミエスコが2004年のスマトラ沖大地震による津波に巻き込まれて亡くなったことは周知の事実だが、もし彼が死んでいなければ今年行われていたはずの結成20周年ツアーの一環だ。オリジナル・メンバーにミエスコの代役としてフィンランドのグラインド・コア・バンドRotten Soundのケイジョーをボーカルに加えたラインナップだ。決してミエスコを追悼するツアーではなく、彼の魂自身が東日本大震災で亡くなられた方々を追悼し被災者の方々をお見舞いするものである。最後になるかもしれないNASUMのステージを見逃す手はない。
　この秋には待望のニューアルバム「Book Burner」のリリースを控える元A.Cのギタリスト、スコット・ハル率いるPig Destroyer。スラッシュメタル譲りの切れ味鋭いリフと高速ブラストで攻め立てるグラインドコアで、これまでに２度の来日、４枚のアルバムで日本ファンをノックアウトしてきた彼ら。ニュードラマーにMISERY INDEXでその凄まじい腕前を見せつけるAdam Javisを迎え万全かつ過去最強のラインナップで３度目の来日！